01 Mar 2025
近年ではサクナヒメの作曲を担当されたことで有名な大嶋啓之さんがコンサートを開催されたので参加してまいりました。
大嶋啓之さんは私が音楽を作ることにのめり込むきっかけになった音楽ウェブサイト Perfect Vanity を主宰されております。サクナヒメはプレイできていなかったので(それにここ十年ほど御活動が追えていなかったので)参加して大丈夫だろうかと危惧していました。
しかし入場すると当時 Perfect Vanity で公開されている曲が会場 BGM として流れており、開演前の時点で来て良かったと感無量でした。同じ空間で 25 年ほど前かつて聞いていた大嶋さんの楽曲を、多くの方と一緒に聞くことができたのは本当に良い体験でした。
すでに大満足だったところに始まった生演奏の『天路歴程』。こちら超絶エレキバイオリン奏者兼作曲家であられる hiyama さんの編曲がまたすごい。そういえばこの曲はオーケストラ曲でした。会場に置かれていた楽器がバンド演奏を軸としたセットでどうなるのか?と思っていましたが、大迫力のアレンジで度肝を抜かれました。
度肝を抜かれたという意味では演奏が全員すごい。
私も最近は普段演奏の方をやっており、ベース/コントラバス、キーボードなどを弾いているのですが、プロの方々はすごい。ほぼ知らないでしたがどの曲も奏者が一体となった演奏から大嶋節が聞こえてきて何度も聞いた曲のように馴染み、ノリノリで聴くことができました。
ベースやキーボードを弾いている身として特に Y.O.U. さん (Ba.) とじんじゃ (Key.)さんの演奏に注目していました。
ベースの Y.O.U. さんはボーカリストのつもりで弾いているとおっしゃられていましたが、本当に演奏時には歌うように弾き、踊りながら演奏をされ、曲のエンディングにはベースを高く掲げる、さながら情熱的なダンスをみているような演奏。そしてお使いのフレットレースベース(特注とのこと)を生かした強いヴィブラートの表現がとにかくかっこいい。ドラムのAkht.さんと掛け合いながらのフィルは非常に美しい演奏でした。
キーボードのじんじゃさんは多彩に音色を変えつつもその音色に合わせた表現をされていました。じんじゃさんの前に立ち位置的には Y.O.U. さんがいらっしゃったのですが Y.O.U. さんとシンクロしながら踊られていたので見ていてとても楽しかったです。あとはやはり音量バランスというか、曲が終わるときのストリングスの音色のフェードアウトというか音量の調整が美しく、やはり上手いキーボーディストは周りの音を聞いてその場に応じた演奏ができるのが本当にすごい。お二人の演奏はアマチュアの演奏家としても私は学びが非常に多かったです。
演奏された皆さん:片霧烈火さん(Vo.)、kidlitさん (Pf./Vo.)、hiyamaさん (Vln.)、Ryoさん (Concertina)、暁さん (Gt.)、 Y.O.U. さん (Ba.) 、takaさん(Perc.)、Akht.さん(Dr.)、じんじゃさん(Key.)、全員ド派手なパフォーマンス・楽しさが伝わってくるような演奏する時の見せ方がとても勉強になるなと感じました。
特に hiyama さんは本業は私と同じく音楽と関係ないサラリーマンをされているはず(自分がかつてご本人から伺った感じだと)ですがあんなに演奏表現力もあり編曲力があり普段の音楽活動もされているのは本当に見習いたい姿勢です。
そして主催である大嶋啓之さんの MC や働きから、優しい人間性が伝わってきました。バンドメンバーの方もそれに呼応する形で演奏され、オーディエンスもそれに共鳴し、最終的に満員(のように見えた)の観客席はスタンディングオベーション。大変心温まるコンサートでした。
まだまだ書けることはいろいろあるのですが一旦ここで終わらせます。第二回開催を楽しみにしたいと同時に、このサイトも4年ぶりに書いたコラムなので、私もまたこれから何かしらアウトプットを増やしていきたいと思った「Gathering at the Vanity Fair」でした。